傷病手当と有給の併用について

傷病手当と有給は併用できるか?

傷病手当と有給

 

病気やケガのために会社を欠勤する場合は、傷病手当を申請することができます。これはいうまでもなく、病気療養中の所得補償を受けるためです。

 

この記事では、傷病手当金も、有給手当も損しないで上手にもらうための知識を共有していきます。

 

まず、結論からいうと、傷病手当金の受給と、有給手当は併用はできません。

 

これはなぜか?ということを知っておくと、怪我や病気で大変な現状で、金銭面の負担を減らすことができます。
この記事では、傷病手当金も、有給手当も損しないで上手にもらうための知識を共有していきます。

 

 

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傷病手当金と有給手当が同時にもらえない理由

 

傷病手当金と有給手当が同時にもらえない理由ですが、有給手当をもらってしまうと傷病手当金の受給要件を満たせなくなるからです。
傷病手当金の受給条件はどのようなものかを簡単に説明すると、

  • 病気やケガで就労が不可能なこと
  • 会社から報酬の支払が途絶えること

です。
この二つを満たさなければ、傷病手当金を受け取ることができません。

 

有給が報酬の一種です。つまり、有給を取得するということは会社から報酬を受け取ることになるのです。そして、有給手当をもらいながら、傷病手当金を受給すると、傷病手当金の受給要件に違反することになります。
よって、傷病手当金の受給中に有給を受けることはできません。

 

この点は、別記事で「生活保護と傷病手当金は併用できるのか」というテーマでも分かりやすくふれています。
「傷病手当の条件4つ」という部分が参考になるので、よかったら読んでみて下さい。

 

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傷病手当金と有休休暇の残存について

それから、「有給が残っている場合は傷病手当が受けられないのではないか」と考えてしまう人がいるのですが、これは間違いです。
しかし結論から言えば、有給休暇が残っていても、傷病手当金は受給できます。

 

つまり、傷病手当金の受給は有給休暇の残存に影響を受けないということです。
有給のあるなしは傷病手当の受給資格の要件関係がなく、あくまでも就労不可能かが基準になります。
したがって有給休暇が残っている人でも、傷病手当金の受給要件を満たしていれば受給することができます。

 

有給の消化については会社の方針を確認して

ただ、有休休暇の残存日数があるのに、会社が休業としてくれるかは別問題です。

 

就業規則で、まずは有給を消化するというような記載があったら、就業規則を優先させて会社との関係を上手に保っていくことも大切です。

 

自分が休業するということは、社内の誰かに迷惑をかける可能性があるわけですよね?
今、身体がしんどいとなかなかそこまで気持ちが回らなくなるところですから、この記事を読んでいる人は、少しだけ会社の同僚や上司のことを考えてみて下さいね。

 

それが、とてもムカつくような上司だとしても、休業を認めて復帰を待ってもらえるというのはありがたいことです。

 

退職を考えているなら、有給の消化を優先

仮にですが、もし、休業するにあたり、退職を考えているのなら、有給の消化を先にしたほうが金銭的には有利です。
この点を掘り下げて説明しますね。

 

傷病手当と有給の受給額の違い

傷病手当と有給の金額が、それぞれ異なります。

 

傷病手当はおおむね日給の2/3の金額ですが、有給の場合はほぼ全額支給されます。
具体的には、日給が10000円だったとしたら、傷病手当では6700円程度ですが、有給なら10000円と同等の金額が支給されるということです。

 

したがって、退職間際に傷病のための欠勤が必要な場合は、傷病手当ではなく有給を選んだほうがいいでしょう。理由はいうまでもなく、有給のほうが傷病手当より支給金額が大きいからです。
ぜひこの点も頭に入れておいてください。
特に有給の数がかなり残っている方は、退職するまでに使っておかないと後で後悔することになります。
傷病手当を受けている間は、有給手当を取得できません。有給手当を取得するには、会社の職務に復帰する必要がありますから、病状と相談しながら考えることも大切でしょう。

 

まとめ

傷病手当と有給の消化の関係を気にする人もいますが、基本的に両者は切り離して考えることができます。つまり、有給のあるなしに関係なく、傷病手当金は受け取れるということです。
傷病手当金の受給要件は病気やケガをしていること、また会社から報酬が支払われないことです。

 

一方、傷病手当を受けている間は、有給を取得できません。なぜなら、有給を取得することは会社から報酬を受け取ることになるからです。病気やケガで欠勤するとき、傷病手当を申請するか有給をとるかは人それぞれです。
傷病により退職を考えていて有給が多く残っている場合は、有給をとったほうがいいでしょう。

 

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